演歌を聴いてみよう!

演歌の魅力をお伝えします。

ポルトガルの旅【1】 ファドが流れる哀愁の街 リスボン
旅行者:さすらいおじさんさん
旅行期間:2004/05/18~2004/05/25
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私がポルトガルに興味を持った一つはポルトガルの民衆歌謡として知られる「ファド」を聴いたことだ。最初に「ファド」に魅力を持ったのは、1984年にドキュメンタリー作家木村栄文が制作した、「むかし男ありけり」というテレビドキュメンタリーを見た時からである。この作品はポルトガルのサンククルスに1年半住み大作「火宅の人」を執筆した放浪作家「壇一雄」の生き様を描いた名作で、作品を通して流れる「ファド」の哀愁漂う歌声がポルトガルの人達の「壇一雄」に対する優しさと、それでも内面の寂しさが拭えない「壇一雄」の悲しい姿を浮き彫りにしていた。その後ファドの女王、アマリア・ロドリゲスが1954年のフランス映画「過去を持つ愛情」で唄った「暗いはしけ」などを聴いて益々興味を深めていった。
「ファド」の起源は明らかでは無いが、大航海時代にイスラム、アフリカ、ブラジルなどの民族音楽がポルトガルに伝わり、それらをミックスした音楽が19世紀半ばにリスボンの下町で生まれたと言われている。その後、場末の酒場やカフェなどで唄われ、船乗り、娼婦、浮浪者などの社会の底辺に暮らす人々に愛されたと言われる。「ファド」は「運命」を意味するラテン語の「fatum」に由来するそうでその心は「サウダーデ」という言葉で表わされる。失恋の悲しみ、人生の苦しみ、海に出たまま戻らぬ恋人への想いなど、懐かしさ、悲しさ、やるせなさが入り混じったポルトガル人にしか理解できない感情だそうだ。日本で言えば「演歌」の心が近いのだろうか。
「ファド」の哀愁漂う歌声をリスボンの下町で見た洗濯物が翻る民家が並ぶ路地裏を歩く人達の姿と重ね合わせながら、聞き惚れていた。(写真は目を閉じ、心を込めて「ファド」唄う女性歌手)

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